これはHERCULESシリーズの全自動油圧式非焼成レンガ製造機(典型的にはHCNCHAブランドモデルに相当)であり、現在の建築資材生産分野において成熟し、広く使用されている環境に優しいレンガ製造装置です。主に、産業廃棄物(フライアッシュやスラグなど)、砂、砂利、セメントなどの原材料を圧縮し、非焼成レンガ、中空ブロック、透水性レンガなどの建築資材を製造するために使用されます。
I. コア構造と設計上の特徴
このブリックマシンは、青と黄色のカラーブロッキングが施された頑丈な鉄骨構造フレームを採用し、コンパクトでモジュール化された全体レイアウトを特徴としています。主に3つの機能ユニットに分かれています。
1. 左側供給・材料分配システム:大容量ホッパーと強制回転式材料分配装置を備え、均一に混合された原材料を正確かつ迅速に金型キャビティに供給します。材料分配プロセスは静かで均一性が高く、レンガの密度ムラを防ぎます。
2. 中央プレス本体:油圧と振動を一体化したシステムを核とし、インテリジェントPLC制御の高圧油圧シリンダーが加圧力(通常最大15~20MPa)を発生し、高周波振動(下部振動プラットフォーム)と連動して、高圧+高周波振動下で原料を迅速に圧縮・成形し、レンガの強度(最大MU15以上)を確保します。本体外側には黄色の安全保護ネットが設置されており、作業安全性を確保するだけでなく、日常メンテナンスも容易です。
3. 右側完成品搬送ユニット:成形後、レンガは自動パレット受け取りおよび搬送機構によって型から取り出され、搬送されるため、手動介入なしで連続生産を実現します。
装置全体に耐摩耗鋼を採用し、密閉防塵設計を採用しています。主要部品(金型やオイルシリンダーなど)には高硬度合金材料が使用されており、摩耗を効果的に低減し、装置の耐用年数を延ばします。また、循環潤滑システムを備え、機械故障の可能性を低減します。
II. 動作原理と製造プロセス
このレンガマシンのコアロジックは「原料配合→混合→材料分配→高圧振動成形→型抜き・搬送」であり、完全に自動化された操作です。
1. 原材料の準備:産業固形廃棄物(フライアッシュ、スラグ、石粉、砂など)を少量のセメント(ゲル化剤として)と適量混合し、水を加えて半乾き混合物(水分含有量約10%~15%)になるまで撹拌します。
2. 材料分配と成形:混合物はホッパーから強制材料分配器に入り、金型キャビティに均一に充填されます。その後、油圧システムが圧力ヘッドを下方に駆動し、振動プラットフォームの高周波振動(通常50~60Hz)と連動して原料を短時間で圧縮し、安定した形状と強度を持つレンガのブランクを形成します。
3. 脱型・排出:成形後、型枠を持ち上げ脱型し、完成したレンガはパレットとともに乾燥エリアへ搬送されます。焼成は不要で、自然養生または蒸気養生後に工場から出荷できます。
III. 機器の利点と適用シナリオ
環境に優しい建築資材デバイスとして、その主な利点は次の 3 つの側面に反映されています。
• 資源利用と環境保護:粘土を必要とせず、焼結に頼らず、フライアッシュやスラグなどの産業廃棄物を吸収できるため(単一装置の年間吸収能力は数千トンに達する)、固形廃棄物の蓄積と炭素排出量を削減し、「粘土禁止、焼結制限」という国の政策方針と一致しています。
• 高効率性と汎用性:インテリジェントPLC制御システムによりワンボタン操作が可能。1つの金型あたりの生産サイクルはわずか15~20秒で、標準レンガの1日あたりの生産量は3万~5万個に達します。金型を交換することで、標準レンガ、中空ブロック、透水性レンガ、法面保護レンガなど、10種類以上の建築資材を生産でき、建物の壁、市道、景観建築など、多様なニーズに対応します。
• 経済性と安定性:従来の焼結レンガ生産ラインと比較して、投資コストは約30%削減され、稼働エネルギー消費量は焼結工程のわずか1/5です。本装置は、圧力や振動周波数などのパラメータをリアルタイムで監視できる故障診断システムを備えており、メンテナンス率が低いため、中小規模の建材工場や固形廃棄物処理プロジェクトに適しています。
このレンガ製造機は、現在の建築資材産業における「グリーン化」の代表的な装置の一つです。産業廃棄物の資源利用問題を解決するだけでなく、市場に低コストで多様なカテゴリーの建築資材を提供することで、都市農村建設やインフラ整備プロジェクトへの応用がますます広がっています。
投稿日時: 2025年12月5日
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